カタログで見る追憶の無線機メーカー
かつて存在したメーカー、無線機生産から撤退したメーカーを、カタログと共にご紹介する頁です。
■AZDEN アツデン
写真のPSC-2000は2mのモービル機。1978年に発売された同社第1号機です。当時定価で72,500円。 その後、10mFM用のPCS-2800と引き継がれました。
ちなみに、PCSはパーソナル・コミュニケーション・システムの略です。
最大のポイントは周波数を切り替えるメインダイヤルが無い点でしょう。これはボタンによって操作されます。
従来の無線機らしく無いデザインといい、後発メーカーとしての大胆な発想で打ち出した製品でした。
http://www.azden.co.jp/
写真のPSC-2000は2mのモービル機。1978年に発売された同社第1号機です。当時定価で72,500円。 その後、10mFM用のPCS-2800と引き継がれました。
ちなみに、PCSはパーソナル・コミュニケーション・システムの略です。
最大のポイントは周波数を切り替えるメインダイヤルが無い点でしょう。これはボタンによって操作されます。
従来の無線機らしく無いデザインといい、後発メーカーとしての大胆な発想で打ち出した製品でした。
http://www.azden.co.jp/
■ミズホ通信
ミズホといえば、皆様ご存知の通り、トリオ9R-59の設計者だった高田OM(2016年2月6日ご逝去)が立ち上げた会社です。
SWL用のループアンテナはもちろんですが、なんと言ってもピコシリーズが有名でしょう。
手のひらの中でHFや6mへという、愛好家なら誰しも持っている自作派精神をくすぐる製品作りで大人気でした。オレンジや緑色のケースもありましたね。
現在は会社は消滅致しましたが、 ブランド名として 残っております。
ミズホといえば、皆様ご存知の通り、トリオ9R-59の設計者だった高田OM(2016年2月6日ご逝去)が立ち上げた会社です。
SWL用のループアンテナはもちろんですが、なんと言ってもピコシリーズが有名でしょう。
手のひらの中でHFや6mへという、愛好家なら誰しも持っている自作派精神をくすぐる製品作りで大人気でした。オレンジや緑色のケースもありましたね。
現在は会社は消滅致しましたが、 ブランド名として 残っております。
■NEC 新日本電気
正確には日本電気の子会社でした(後の日本電気HE、2002年に消滅)。
写真のCQ-210はHFオールモード固定機です。当時定価で298,000円(100W機)。Sメータがデジタル表示の右側にあるのは珍しいかもしれません。
NECの製品投入期間は1970年代、アマチュア無線の最も活気のあった時代の10年間となりました。
正確には日本電気の子会社でした(後の日本電気HE、2002年に消滅)。
写真のCQ-210はHFオールモード固定機です。当時定価で298,000円(100W機)。Sメータがデジタル表示の右側にあるのは珍しいかもしれません。
NECの製品投入期間は1970年代、アマチュア無線の最も活気のあった時代の10年間となりました。
■Belcom 日本電業
輸出用CB無線の生産ラインを流用して、アマチュア無線に参入したベルコム。
最初のKAPPA-15は1971年の15mSSBモービル。最後のLS-702は430のSSB/FMハンディ機で1984年発売でした。単4電池を使用した小型ハンディ機のLS-20Xも有名でしたね。
写真は1976年発売のLiner-70A。キャッチコピーは「UHFのトランシーバーとしては世界で初めて430~440MHzをフルカバー」でした。
http://www.fujitsu.com/jp/group/fwl/
輸出用CB無線の生産ラインを流用して、アマチュア無線に参入したベルコム。
最初のKAPPA-15は1971年の15mSSBモービル。最後のLS-702は430のSSB/FMハンディ機で1984年発売でした。単4電池を使用した小型ハンディ機のLS-20Xも有名でしたね。
写真は1976年発売のLiner-70A。キャッチコピーは「UHFのトランシーバーとしては世界で初めて430~440MHzをフルカバー」でした。
http://www.fujitsu.com/jp/group/fwl/
■FDK 福山電機工業
MULTIやBigearなどのブランドを展開した福山電機。最後のリグは1979年のMULTI-750(2mモービル)。
写真のBigear2000は店舗用の大型ポスターです。展開がV/UHFに限られ、残念ながらHF機は製造しておりません。その為、中古では比較的安く売られています。是非コレクターの皆様で蘇らせてみて下さい。
MULTIやBigearなどのブランドを展開した福山電機。最後のリグは1979年のMULTI-750(2mモービル)。
写真のBigear2000は店舗用の大型ポスターです。展開がV/UHFに限られ、残念ながらHF機は製造しておりません。その為、中古では比較的安く売られています。是非コレクターの皆様で蘇らせてみて下さい。
■マルドル 北辰産業
2008年、クラニシに続いてマルドルも、でした。八木アンテナも勿論販売しておりましたが、GPやモービルの印象が強いメーカーだったと思います。まさかマルドルも・・・と思ってしまったものです。
ちなみに1970年代に無線機も製造していたのはご存知ですか?1976年に2mFMのHS-144、同じく2mFMで1979年のHS-2400S、いずれも出力は10W機でした(注:『列伝アマチュア無線機50年史』/アクションバンド電波別冊/1995年より)
さて、無線関係のカタログは皆様もご覧になったこともあると思いますので、無線以外の商品を・・・。題して「超音波式車輌後方支援システム バックボーイ」。車の後ろに超音波のセンサーをつけて、距離を表示するというシステムです。安全確認装置の一環ですね。
2008年、クラニシに続いてマルドルも、でした。八木アンテナも勿論販売しておりましたが、GPやモービルの印象が強いメーカーだったと思います。まさかマルドルも・・・と思ってしまったものです。
ちなみに1970年代に無線機も製造していたのはご存知ですか?1976年に2mFMのHS-144、同じく2mFMで1979年のHS-2400S、いずれも出力は10W機でした(注:『列伝アマチュア無線機50年史』/アクションバンド電波別冊/1995年より)
さて、無線関係のカタログは皆様もご覧になったこともあると思いますので、無線以外の商品を・・・。題して「超音波式車輌後方支援システム バックボーイ」。車の後ろに超音波のセンサーをつけて、距離を表示するというシステムです。安全確認装置の一環ですね。
■東京ハイパワー
まだ記憶に新しい2013年末に倒産です。これも衝撃的でした。
リニアアンプで有名ですが、無線機のラインナップとしてはHT-100シリーズがメインで、3.5~28MHzまでのSSB/CWコンパクト機を製造しておりました。HF/50MHzに対応したHT-200はハムフェアでお披露目されましたが、結局日の目を見ることはありませんでした。
・・・to be continued
このコーナーでは皆様からのお写真や掲載コメントを募集しております。
(1)皆様がお持ちの当時のカタログを、デジカメで撮影後、写真をお送り頂ける方。
(2)掲載用コメント(思い出話)を頂ける方(コメントのみでも大歓迎です。数行~頁まるまる、まで)。
掲載にあたってはペンネームがあればお書き添え下さい。
※お写真だけでも、コメントだけでも、全くOKです。
詳しくはメールinfo@takayama-musen.comにてお願い致します。
どうぞお気軽に、お待ちしております!
(参考資料)
「列伝アマチュア無線機50年史」(アクションバンド電波別冊/平成7年)
趣味に乾杯!
■The interview
●JA1CCT 新井幸男氏
●小山ハムセンター訪問記(公開終了)
※このコーナーではご登場頂ける方を募集しております。自薦他薦は問いません。無線やラジオが大好き!という方をお待ちしております。フォームよりお気軽にご連絡下さい。
■雑誌あれこれ
●月刊短波
-1983年7月最終号の目次と挨拶
●アマチュア無線用送信機(電波技術社/昭和36年)
-目次
●魅惑の軍用無線機&軍用無線機入門 対比表
-掲載型式の対比表です。
■カタログ&グッズ
●追憶の無線機メーカー
●ナショナルRJX-601のカタログなど
●杉山電機製作所 F-850カタログ
●アジア通信工業 R-535 パンフレット
■コラム
●ヤフオクに便利?IC-706、MK2、MK2Gの違い
■メモ
●TS-790各送信出力の違い
●FT-857の新スプリアス技適番号
■店主のページ
●Let's HFモービル!